Zoomで自動的に字幕を出す方法

ちょっとした工夫でWeb会議にライブ感を出そう

少し前の私は、ティール組織にならないと完全リモートワークなんて夢…というか、無茶だと思っていました。事実、今回はCOVID-19対策がきっかけです。

ここからが正念場だと思っています。リモートワークをしているからといってティール組織にはなれる訳ではなく、かといって立ち止まる訳にもいきません。リモートワークを前向きに捉え、マネジャー視点の戦略を考えて続けて行きたいと思っています。

さて、話しは変わりますが、今回はZoomで話している内容を自動的に字幕で出せる方法に成功しましたのでご紹介したいと思います。

その前に…テレビ会議漬けの方にはスゴく共感するであろう面白いビデオがあるのでぜひ見てください。私は、あるあるネタ過ぎて爆笑してしまいました。

このシリーズは他のビデオも面白いデス

本日紹介する方法は、以下のメリットがあります。

  • Zoom会議における聴覚障害の方へのフォロー
  • 音声のコンディションが視覚的にわかる
  • 議事録作成が楽になる
  • 自分の話し方の問題に気づける
  • 他言語への同時通訳が可能となる

と、いっても過度な期待はしないでくださいね

上のYouTubeを見てもらえば分かる通り、Zoomの環境によって精度は変わりますので、まーそこそこ出来る、ってぐらいに思って頂ければ。

用意するもの

まず、(当たり前ですが)Zoomです。ただし、字幕の機能はフリープランにはありません。以下の手順はZoomの有料プランで試せます。

次に、「文字起こしソフトウェア」を用意します。

今回はUDトークというiPhone/iPadアプリを使います。

最近のアップデートでZoom連携が追加されましたので、その機能を利用します。(※2020/5/31現在、Android版は対応していないようです)

事前準備

一回だけ、Zoomの設定をいじります。

まず自分の設定画面に行ってください。(下記URLで直接アクセスできます)

https://wingarc.zoom.us/profile/setting

この中に「字幕機能」という項目がありますので、これをONにしてください。

「ミーティングにて(詳細)」というカテゴリーの中にあります

この設定後、Zoomのホストになった場合に「CC 字幕」というボタンが出ていたら成功です。(字幕を出せるのはホストの時だけです)

ステップ1:APIトークンのコピー

ここからは、ミーティング毎に行う手順を説明します。まずZoomミーティングを開始したら、「CC 字幕」ボタンを押し、続けて「APIトークンをコピー」というボタンを押します。そうすると、長い文字列がクリップボードにコピーされます。

このAPIトークン(コピーされた文字列)を、どうにかしてUDトークを入れたiPhone/iPadに転送してください。

私はMacを使っているので、iCloudで連携させた「メモ」やEvernoteを使って文字列を同期させています。

ステップ2:UDトークにAPIトークンを埋め込む

UDトークを起動し、とりあえず「トークを始める」を押します。(詳細はUDトークのマニュアルを読んでください)

次に「メニュー」を押します。すると「外部字幕サービス連携」というメニューがありますのでそれを押します。

そうしましたら、ZOOMとう領域にAPIトークンを貼り付けてください。その後「字幕を送信する」ボタンがOFFなので、ONにします。

これだけです。カンタン。

あとはZOOMで話してみてください。こんな感じで字幕が出ます。(文字サイズは調整できます)

Zoom呑み。私の本と漫画コレクションについて熱く語ってしまいました。

UDトーク自身の文字変換精度は高いのですが、辞書を充実させることでもっと精度は高まります。

またUDトーク自身が翻訳機能を持っていますので、他言語変換をONにすれば、同時通訳字幕も可能です。

なお、お気づきかもしれませんが、ミーティング参加者全員の声を変換するには、UDトークを起動しているiPhone/iPadに「聞かせる」方法を考えなければいけません。私は「会議用集音マイク」などを利用しています。

と言ったわけで!今回はZoomでお手軽な自動字幕を出す方法のご紹介でした。

皆さん、緊急事態宣言が解除されたからといって新型コロナウイルスが消えたわけではありません!心身ともに負けないようにしっかり対策し続けましょう!ではまた!

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Hiroyuki TAKAHASHI

ファインディ(Findy) Software Engineer, SPI Coach, Agile Coach, Certified Scrum Professional® — Product Owner, Certified Scrum Professional® — ScrumMaster