Agile Testing Night

モダンなQAに変わるには vol.3

Hiroyuki TAKAHASHI
7 min readDec 2, 2019

はじめに

これはウイングアーク Agile and DevOps Stories のAdvent Calendar 2019、第二弾(2019年12月3日)の投稿です!

今回は、2019/11/26(火)に開催した ‘Agile Testing Night’ Meetup を企画・実施した想いを少し書いてみます。

弊社36階から写真を撮って今回のイベントカードを作りました Photo by Hiroyuki TAKAHASHI

Meetup

テック企業では今 Meetup が盛んですね。

私も色んな企業様にお邪魔し Meetup に参加させて頂いています。事例・研究報告を生で聞けるのは本当にありがたく、自分の「立ち位置」みたいなものを確認できる貴重な機会です。

組織に「世間知らずのエンジニア」が増えると、テック企業は衰退すると思っています。(狭義な意味の)技術だけを追っていてはダメで、作り方や保守のやり方、テストを含めた広い知見を追うのはエンジニアの特性であって欲しい。カンファレンスや Meetup、テック・コミュニティへの参加はエンジニアがエンジニアであり続けるための栄養剤のようなものです。

なぜユニコーンか?については Jumpei Ito のブログをお読みください Photo by K12A

アジャイルテストの4象限

実は、一年前ほど前からQAに偏らないテストをテーマにした Meetup を主催し、社外の皆さんといろんなディスカッションをしてみたいと考えていました。業界を見渡してみても、私たちは「テスト」 に関して開発者やQAといった「役割」の垣根を超えたテストの議論がまだまだ足りていません。

そもそも、アジャイルの文脈において「組織化されたQA」はボトルネックでしかない…このような見解は多いです。ただこれはQAが「どのタイミング」で「何のテスト」をしているか?で話しが違います。

下図は 「実践アジャイルテスト」で有名な「アジャイルテストの4象限」です。この図はテスト計画を立て実施するときや、現状のテスト活動の重大な抜け漏れを発見するのに役立つ図です。(先ごろのこれに内容をアップデートしてみました)

ウイングアークのQA部門は、数年前まではQ3とQ4(図でいう右側)の実施が殆どでした。Q1、Q2に至っては「開発がやるべきだ」と線を引き静観を決めていたQA部員が多いのは否めません。そして、それはブーメランの様にQA部員に帰ってきました。Q1、Q2の実践が少ないので当然プロダクト品質も悪いわけで、開発の手戻りを招き、最終的にQ3、Q4に充てる時間が少なくなり最低限の品質保証で終わっていたと思います。

開発組織を俯瞰してみたとき「誰がどのテストをやるべきか?」「QAという名の独立した部門は必要か?」の議論は実は不毛であり、この4象限のテストを組織全体でどれぐらい網羅できているのか?と考えるのが大切なのです。

「アジャイルテストの4象限」は、テストを実現し品質を改善するにはテスターのロールだけでは不十分で、開発者、ビジネスに詳しい人、各種専門家が協力し継続して活動に取り組む必要があると分かります。そして、自動化できる部分はどんどん自動化しないと回らないと気づかせてくれます。

https://twitter.com/lisacrispin/status/1197921492853542917?s=20 を元に鳥獣戯画

テストの深淵を覗く夜

ところで、皆さんの会社では、この「アジャイルテストの4象限」にあてはめたとき、どんな感じで実践できてますか?うまくやれてますか?悩んでいますか?ウイングアークではまだまだ悩んでいます。

そんな話しをしたくて、先に述べた通り「役割」の垣根を超えたテストの議論を、ICT業界の皆さんとディスカッションしたくて ‘Agile Testing Night’ Meetupを企画したのです。

そして先日!色んなタイミングとラッキーが重なり、めでたく第1回目の開催しました!

Photo by Yasuko NAITO

大盛況!とにかく楽しかった!

Agile Testing Days 2019 の報告会の体だったはずでしたが、なんだか深夜のラジオを聞いている感じのアットホームな会になりました。

参加してくださった方ありがとうございます!新潟サテライトに参加してくださった方もありがとうございます!

そして、ご登壇頂いた川口恭伸さん、永田敦さん、山口鉄平さんブロッコリーさん、この場を借りて御礼申し上げます。また、急遽お悩み相談コーナー席に登壇してくださった方もありがとうございました!

当日の様子をブログにまとめてくださった方がいらっしゃいます。makopi23さん、ありがとうございます!

Togetterにもまとめて頂きました。 Mitsunori Seki さんありがとうございます!

弊社の Yasuko NAITO もグラレコ書きました。GJ!

これまでにない、独特なテストMeetupにできそうな気がしていますので、今後もコンスタントに開催したいと思います。

宜しかったら、ぜひ次回も遊びに来てください!下記グループのメンバーになって頂くとイベント情報がいち早く通知されます。

それでは、今日はこの辺で。

テストでわっしょい

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Hiroyuki TAKAHASHI

Visional / ビズリーチ Software Engineer, SPI Coach, Agile Coach, Certified Scrum Professional® — Product Owner, Certified Scrum Professional® — ScrumMaster